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JETROアンケート調査結果とシンガポールに法人を設置する意義【TOMAシンガポール支店 公認会計士駐在の会計・税務事務所】

記事作成日2016/01/19 最終更新日2017/01/27

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[小冊子03:海外赴任と外国人雇用]

【JETROアンケート結果】

ジェトロ・シンガポールでは、2015年12月に「第4回在シンガポール日系企業の地域統括機能に関するアンケート調査」という題目で、アンケート結果を発表しています。

傾向としては、地域統括機能を有する会社をシンガポールにとりあえず設置して、その後の様子を見ながら各社新たな方針を決めていくというスタイルのようです。シンガポールに地域統括機能を設置したことによる満足度は高い傾向にあります。

詳細は下記のウエブサイトをご覧ください。

https://www.jetro.go.jp/world/reports/2015/01/489c40ecf7414f81.html

ジェトロ・マレーシアでも同様のアンケートが実施されています。

https://www.jetro.go.jp/world/reports/2015/01/f5210fd467fe5210.html

 

 

【シンガポールに法人を設置する意義】

統括会社に限らないのですが、シンガポール法人を設置した後、その法人が、いわゆるコストセンターとなるか、プロフィットセンターになるかで、シンガポール法人設置の満足度が変わってきます。

シンガポール法人の事業に一定の意義があるものの、コストばかりかかる法人になると、シンガポールは物価が高いので、他のアジア諸国へ法人を移管してもいいのではないかという意見が増えてくるでしょう。このような会社は、いかにコストを圧縮するか、または、戦術の見直しがテーマになります。

この一方で、毎期一定の利益を生み出せるようになりますと、低い税率の恩恵を受けることが出来ますので、シンガポールに法人を設置してよかったと感じる法人が増えてくる傾向があります。特にトレーディング(金融機関や商社)を事業としている法人は、その傾向が強いようです。

 

【シンガポール進出のお勧めポイント】

実際にシンガポールに勤務している筆者の経験から言えることは、設立が簡単であること、英語で仕事ができること、日本人も多いこと、近隣諸国の情報が入りやすいこと、お子様の教育機関もそろっていること、従業員がしっかり教育を受けており優秀であるというメリットがシンガポールにはあります。これは他のアジア諸国にはなかなかない長所です。

海外進出に慣れていない企業様にとって、海外慣れをする場所として、シンガポールを選ばれるのは得策と思われます。

一度進出して様々な経験をすることが海外進出への良いステップになるのではないでしょうか。

 

 

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