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GDP世界第2位の国 中国その2【TOMAシンガポール支店 公認会計士駐在の会計・税務事務所】

記事作成日2015/03/10 最終更新日2017/01/27

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[小冊子03:海外赴任と外国人雇用]

【はじめに】

今回も中国広州の視察のお話をします。

 

【現在の為替レート】

1元=約19円(2014年2月17日現在)

 

【家賃】

広州東地区か新城地区に住むのがほとんどであり、相場は月8,000元から12,000元となっています。一方、現地採用の日本人が住むような物件は月5,000元程度で、中国人が住んでいるマンションとほぼ同じ相場です。ただ、安い物件を選ぶと水回り、電気回りや冷暖房がいまひとつで、かつ、築年数が5年もすると日本のビルの20年相当の管理状態となっているため、機能的でなく、またセキュリティーも不十分でお勧めできません。

事務所家賃については、相場に幅があり一律に言えないのですが、住宅と同様安い物件は機能的に欠陥があるのでお勧めできません。

また、国の規制上住宅兼事務所の物件はほどんどなく、安く済ませる方法がなかなかないので注意が必要です。

人件費も含めた総コストで考えると香港よりも高いかもしれないという方もいます。

 

【政治】

中国共産党の一党支配です。

国民のステータスとして戸籍が都市部か農村部かでまず大きな違いがあります。また、どの地区の共産党員かどうかによっても生活に及ぼす影響があります。

中国全土のうち南の地域ほどビジネスの成功を望んでいる人が多く、北に行くほど政治や行政の影響が大きいため出世を望む人が多いそうです。

 

 

【文化】

中国全土の視点から考えると、北のほうでは麺の文化、南側は米粉の文化というように、民族だけでなく食の嗜好も異なり、同じようには考えられません。サービス業等の方はよく調査をする必要があります。

北京・上海は日本人が集結する飲食街の地域がありますが、不思議なことに広州ではありません。

日本の飲食業で中国人に受け入れられているものは、ラーメンのような庶民食ではなく、刺身等の高級な料理(6000円から7000円程度)とのことです。安い食べ物ですと屋台で普段食べているものと同じ感覚としてとらえてしまい、どうしてこんなに高いのかと思うそうです。

なお、内陸部も違う文化を持っていますが、ビジネスに関して言うと、内陸部に進出する企業はヨーロッパと西アジアなどの西側への輸出を視野に入れて進出しています。

 

【治安】

広州でも、特別に警戒をする必要のあるエリアは存在します。しかし、広州東地区や新城地区のような日本人が住んでいるエリアは治安についての心配は不要です。

私も街を散策しましたが、身の危険を感じることはありませんでした。道も大きく歩きやすい都市でした。

 

【ビザ】

JETROによると、昨年の2月からビザの発給要件が厳しくなっており、ホワイトカラーについては大卒で60歳以下でないと新規でビザが発給されないそうです。

都市部については基本的に外国人受け入れについては制限をかけている傾向なので、進出時にも留意してくださいとのことでした。

 

【設立】

駐在員事務所もしくは現地法人設立の2択と考えてください。支店は銀行業など一部の業種しか出店できません。

中国の企業はすべて12月決算です。

コンサルタント業のように、業種によっては外資100%の設立が可能です。

また最低必要となる資金も10万元から20万元で可能とのことでした。

なお、法人の借入金額に限度があるとともに、中国国内で銀行以外の一般企業から直接借入することは法律上禁止されています。このため、民間企業からの借入は金融機関を仲介させて借り入れる方法が採られています。

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