海外展開企業向け会計&税務情報

シンガポールの大学事情

2018/03/30

タグ: シンガポール

シンガポールは国をあげて教育に力を入れています。そのため、国立大学はどれも難関とされ、入学には相応の準備が必要になります。学費や生活時事情なども含めて、シンガポールの大学事情についてご紹介します。

【シンガポールにはどういう大学があるか】

 シンガポールには、現在、6つの国立大学があります 。いずれもトップクラスの難関校としと知られますが、なかでもシンガポール国立大学は、権威あるイギリスの教育専門誌、『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education)』のアジアの大学ランキング(2017年版) において北京大学を抑え、堂々の一位に輝きました。ナンヤン工科大学も4位と上位にランクインしていて、日本の最高学府と言われる東京大学が7位ですから、シンガポールの国立大学の教育がいかに高水準であるかがわかります。

 

シンガポールの国立大学一覧

シンガポール国立大学

National University of Singapore(NUS)

ナンヤン工科大学

Nanyang Technology University(NTU)

シンガポールマネージメント大学

Singapore Management University(SMU)

シンガポール工科デザイン大学

Singapore University of Technology & Design(SUTD)

シンガポール技術学院

Singapore Institute of Technology(SIT)

シンガポール社会科学大学

Singapore University of Social Science(SUSS)

 

【シンガポールの大学の学費はどれくらいか 】

気になる学費についてみてみましょう。シンガポール国立大学(NUS)の一部の学部の学費(初年度)を抜粋したものが以下の表です。

 

NUSの学部と専攻

シンガポール国民

永住者

留学生(学費減免)

留学生(学費非減免)

人文社会

$8,150

$11,400

$17,450

$29,650

工学

$8,150

$11,400

$17,450

$37,950

経営

$9,550

$13,350

$20,450

$32,100

法学

$12,600

$17,650

$26,950

$38,150

薬学

$27,400

$38,350

$58,650

$146,750

 

留学生の学費は、学費減免の対象となったとしても、最も安い人文社会で、139万9,490円。減免されない場合は 237万7,930円です(1$を80.2円で計算しています)。東京大学の年額授業料が ですから、日本の大学と比べるとかなり高額であることがわかります。なお、学費減免の対象となるには、「授業料交付契約(Tuition Grant Scheme)」 を結ぶ必要があります(学部卒業後にシンガポールに拠点を置く組織で3年間働く契約)。

 

シンガポールの国立大学では、国民と永住者、外国人とで学費が大幅に異なるのが特徴です。また、専攻によっても差がある点で、日本の私立大学と似ています。外国人は最大で5倍以上になるケースもあり、学費の面で外国人は不利な印象があります。

 

【シンガポールの教育方針】

 シンガポールでは、人こそが最大の資源と考えられており、国民の教育への関心が高いのが特徴です。学歴による賃金格差が大きいことも国民の教育への意識の高さの理由の一つで、私立の高等教育機関を置かず、国が主体となって厳しい選抜を行っています。

そのため、シンガポールの学生は一般的に勉学に対する意欲がかなり高いと言えるでしょう。例えば、日本のように試験で高得点をとればA評価を得られるのではなく、相対評価制度が採用されているため、大学で優秀な成績を得られるのはわずか数パーセントにとどまります。大学での成績は、卒業後の進路はもちろん、初任給や賃金全体にも影響を与えるため、自ずと勉学への意識が高まるというわけです。

【大学生の生活事情(勉強の時間や、日常など)】

シンガポールの学生はとにかく熱心に勉強をしています。図書館には連日学生があふれ、キャンパス内のいたるところに勉強するスペースがあり、どこも満杯状態です。というのも、シンガポールの大学は課題が多いのが特徴。数十ページの資料を読み込むなど、日本の大学では考えられないレベルです。そのため、授業と食事、お風呂、睡眠以外の時間は勉強に充てているという学生が少なくありません。

 

なお、シンガポールの学生の生活費は、学生寮に入居できれば住居費をかなり抑えることが可能です。ただし、必ずしも入寮できるわけではなく、入れない場合は大学の近隣エリアで住居を探さなくてはなりません。その場合は、家賃は$500から$1,200ぐらいが相場です。

 

シンガポールは電車や地下鉄、バスなどの公共交通が充実していて、学生は割安な運賃で利用できます。また、食費も学食などは$3もあれば、満足のいく食事をとることができます。市内のホーカーセンターでも、同様の予算で食事が楽しめます。

シンガポールの大学は、学費や教育方針、学生の熱意に至るまで日本とはかなり違いがあります。また、大学卒業後シンガポールでの就職を希望した場合、ビジネス上では一般的に英語が公用語として使用されるため、ビジネスレベルの英語力が求められることになるでしょう。この他、新卒採用では人間力や学生時代の経験も重視されます。シンガポールでのアルバイトやインターシップの経験なども採用の評価となるため、これらをふまえた学生生活を送ることが将来の進路につながることになるでしょう 。

 

 

無料相談のお申し込みはこちらから!
 お気軽にご連絡ください。

※お電話は総合窓口で対応いたします。ご相談内容をお伝えください。