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ホールディングカンパニー活用のメリット、デメリット

記事作成日2019/04/08 最終更新日2022/05/23

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ホールディングカンパニーとは?

ホールディングカンパニー(持株会社)とは、他の会社の株式を保有することにより、その株式発行会社の事業活動を管理・支配する会社を指します。

ホールディングカンパニーのメリット

(1)経営と管理と事業の分離
ホールディングカンパニーが企業グループ全体の経営管理及びリスクマネジメントを担い、傘下の各子会社が事業経営に専念することにより、経営効率を向上させることができます。会社ごとに権限と経営責任を明確化することができ、意思決定を迅速に行えるようになります。

(2)会社(事業)別の損益、投資採算性の明確化
ホールディングカンパニーを活用することにより、各社の財務状況が明確になります。会社(事業)ごとの貸借対照表、損益計算書の数値に基づく経営判断や財務分析が可能になり、コスト意識や経営意識の向上に繋がります。

(3)リスクの分散・遮断が可能
新規事業部門、研究開発部門など多額の赤字が発生する可能性のある部門を分けることにより、問題が発生した際に被害が組織全般に及ばないようにすることが可能となります。

ホールディングカンパニーのデメリット

(1)求心力の低下
独立採算を求められる事業子会社の自立性、主体性を高めることにより、ホールディングカンパニーの求心力が低下することになります。各社が独立して事業を行うことにより、グループへの帰属意識が低下してしまうためです。

(2)体制構築に時間とお金を要する
組織体制づくりに時間とお金がかかります。なかには2 年以上かかる場合もあり、外部コンサルタントの協力も欠かせません。さらに、株主の同意が得られないような場合には、株主間の調整を行う必要性が出てきます。

ホールディングカンパニーを活用する場合には、メリットだけでなく、デメリットも理解した上で仕組みづくりが必要となります。もしホールディングカンパニーに興味がありましたらお気軽にご連絡ください。


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監修 TOMAコンサルタンツグループ コーポレートアドバイザリー部

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