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TOMA弁護士法人 弁護士前岨博とその弟子ブログ:マンスリーコラム

著作権法における「複製」とは?


 前回、著作権者でない人が、無断で他人の著作物を「複製」した場合、著作権侵害にあたる可能性があるとお話ししました。

 著作権者には「複製権」という権利が認められています(著作権法21条)。そのため、著作権者でない人が、勝手に他人の著作物を複製した場合、著作権者の「複製権」の侵害にあたり得ることになります。
では、著作権法でいう「複製」とはどのような行為でしょうか。

◆「複製」の定義

 「複製」とは、法律に定義が規定されており、「印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製すること」をいいます(著作権法2条1項15号)。

 特殊なものとして、脚本や演劇用の著作物の場合は、「上演、放送又は有線放送を録音し、又は録画すること」も「複製」に該当し、建築の著作物の場合は、「建築に関する図面に従って建築物を完成すること」も「複製」に該当します。

 書籍などをコピー機で複写したり、映画や音楽を録画・録音する行為がイメージしやすいと思いますが、機械によって複製する場合のみならず、例えば手書きでマンガなどを書き写した場合も「複製」に該当します。

 以前、小学生が卒業制作として学校のプールの底に、ある著名なキャラクターの絵を描いたところ、当該キャラクター著作物の権利者からクレームが来た、ということが新聞報道されたことがありました。

 手書きの場合などは、オリジナルと完全に一致させることは困難であろうと思いますが、「複製」というためには、完全に一致している必要はありません。また、全部ではなく一部であっても「複製」に該当する可能性があります。

◆「違法ダウンロード」の刑事罰化

 他人の著作物をダウンロードする等してコンピュータに保存する行為は、データをハードディスクにコピーすることになりますので、やはり「複製」にあたります。

 2012年の著作権法改正で、いわゆる「違法ダウンロード」が刑事罰化されましたが、これは、違法にアップロードされた音楽や映像を、違法にアップロードされたと知りながら「録音又は録画」する行為が著作権侵害となり、刑事罰化するというものです。

 他人の著作物をコピーしてインターネットで配信したりwebサイトに掲載する行為は、複製権侵害の他に、公衆送信権も侵害する可能性があります。

 IT技術やパソコンの普及によって、著作物の複製や公衆送信が誰でも簡単に出来るようになりました。便利になる一方で、他人の権利を侵害してしまったり、逆に自分の権利が知らないうちに侵害されてしまうリスクも増加していますので、注意が必要です。


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