投稿|TOMAコンサルタンツ

無料相談はこちら 0120-944-533
お問い合せ
文字サイズ
-
+

TOMA弁護士法人 弁護士前岨博とその弟子ブログ:マンスリーコラム

商標権ビジネスは違法?


 YouTube動画で話題となったピコ太郎さんの楽曲「Pen-Pineapple-Apple-Pen」の、「PPAP」「ペンパイナッポーアッポーペン」等が、所属のエイベックスよりも先に、無関係な大阪の会社によって商標出願されるというニュースがありました。

 このような商標出願は問題があるのでしょうか?

◆商標権は登録によって発生する

 著作物に対する権利である著作権は、創り出した瞬間に権利として発生し、著作者に帰属します。これと異なり、商標権は、特許庁に対して登録の出願をし、審査を経て、「商標登録原簿」に商標権の設定登録がされた時に発生する権利です。

 つまり、商標権というのは、作った人にではなく、出願して登録を受けた人に帰属するものなのです。

◆商標登録は誰でも出願できる

 特許には、発明を完成した人に「特許を受ける権利」が認められますが、商標にはこのような権利はありません。法的には、商標は「創造」されたものではなく、「選択物」である、と説明されます。

 そのため、全く関係のない第三者が、他人が創り出した商標の登録出願すること自体は、違法ではありません。

 商標権のこのような仕組みを利用して、将来有名になりそうな名称や流行語などにアレンジを加える等して、大量に商標出願・登録をし、後に実際に使用しようとする企業などに対して譲渡したりライセンス付与する、というビジネスは昔からあり、「トロール・ビジネス」(Troll Business)と呼ばれています。

◆「PPAP」はどうなる?

 第三者が商標出願をすることが法的に認められているとしても、先に使用していた者に商標権が与えられるべきではないか? と思われるかもしれませんが、商標登録は早い者勝ちです。

 同一又は類似の商標の出願があった場合、その商標を先に使用していたか否かにかかわらず、先に出願した者に登録が認められます(先願主義)。

 しかし、本件では、大阪の会社がエイベックスよりも先に出願したとしても、特許庁によって登録が認められる可能性は低いです。

 商標には、出願しても登録を受けることができないものが幾つかあり、そのうちの一つが「他人の周知商標」です。

 著名になった他人の商標を、無関係の第三者が先に出願をしても、結局、商標登録は受けられない、ということになります。


無料相談のお申し込み:お客様一人ひとりにあったご提案をいたします。(0120-944-533)

【TOMAコンサルタンツグループについて】180人の専門家が企業の経営をサポートする「TOMA ワンストップサービス」

ページの先頭へ戻る