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TOMA弁護士法人 弁護士前岨博とその弟子ブログ:マンスリーコラム

そのコピペ、著作権侵害!?


 昨年12月、株式会社ディー・エヌ・エーが提供していた医療情報提供サイト「WELQ」で、著作権侵害の疑いのある記事がアップされている可能性があるとして、記事が非公開となる事態が発生し、話題になりました。

 他人が書いた文章や撮影した写真を勝手に使用することが違法である、という認識は今や一般的なものとなっていると思いますが、法的に整理するとどのようなことなのでしょう?

◆そもそも著作権とは

 著作権侵害とは、文字通り、「他人の著作権を侵害する行為」をいいますが、そもそも著作権とはどのような権利でしょうか。

 著作権とは、著作物に対する権利の総称です。著作物とは、著作権法に定義があり、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」をいうと規定されています(著作権法第2条1号)。

 法律の文言だけではわかりにくいかもしれませんが、小説や絵画、写真、音楽がイメージしやすいと思います。

 小説や音楽というと、芸術的な価値のあるものしか「著作物」にあたらないのではないか、と思われるかもしれませんが、「著作物」にあたるか否かは、芸術的な価値の有無とは関係がありません。

 例えば子供が描いた絵であっても、法律上「著作物」にあたります。また、「学術」が条文で規定されているように、学術論文も含まれます。

 他方で、「思想又は感情を創作的に表現したもの」である必要があるので、「事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道」は著作物にあたりません(著作権法10条2項)。

◆アイデアは著作物ではない

 また、「表現したもの」である必要がありますので、アイデア自体は著作物ではありません。

 著作権とは、著作物に対する権利の「総称」とお話ししましたが、実は著作権というのは一つの権利ではなく、複数の権利が集まった、束のようなものです。著作権の例としては、複製権、公衆送信権、譲渡権、貸与権、翻訳権、翻案権といったものがあります。

 英語で著作権のことを、copy rightといいますが、著作権の基本はコピーする権利、すなわち複製権です。著作権者はこの「複製権」を持っていますが、裏を返せば、「他人に複製されない権利」ということになります。今回のケースは、著作権者でない人が、無断で他人の著作物を「複製した」ことが、著作権侵害にあたる可能性がある、という問題と整理することができます。

 次回は、もう少し詳しく「複製」について述べたいと思います。


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