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藤間秋男の元気が出るブログ:明るく楽しく元気前向き情熱ありがとう通信

『最大の味方は自分だぞ』(加藤 裕之)第2559号


ロンドン五輪で「体操ニッポン」を率いることになる。


金メダル候補の内村航平らコナミ体操競技部3人に加え、長男の加藤凌平(順天堂大)も五輪代表になった。


コーチとしての責任は重い。


2016年6月某日、東京都内のナショナルトレーニングセンターで行われた公開練習。


加藤は代表選手の演技をじっと見守り続け、演技の合間にアドバイスを1つ、2つ送るだけだった。


加藤は言う。


「まだ、選手を追い込むような時期ではない。この器具になれるのが一番大事です」


努力の人である。


現役時代、筑波大学から大和銀行に入り、1988年ソウル五輪を目指したが、代表最終選考会では8位に沈み、池谷幸雄、西川大輔の高校生コンビを屈した。


でも挑戦意欲は衰えなかった。


翌89年の世界選手権では平行棒の月面宙返り降りの新技を披露し、「ヒロユキ・カトウ」の技名を残した。


48歳(当時)。これまで豊富な経験が現在の指導を支えている。


選手によってコトバを変える。


指導法は、コトバの引き出しも多い。


練習はウソつかない、が持論。


「最大の敵は自分」というフレーズは違うのではないか、と思っている。


「逆で、最大の味方は自分だぞと選手には言っています。最後に頼れるのは自分。納得できる練習を積んでいれば、結果は絶対についてくるものなんです」


本人は五輪には出場できなかった。


でも、思いを継いだ長男の凌平がロンドン五輪の舞台に立つ。


教え子の内村も金メダルに挑む。


「僕自身は、オリンピックは戦いだと思っています。強い気持を持って、戦いにのぞんでほしい。楽しむところは楽しんでもらって結構ですが、やはり最後には選手に“戦いだぞ”といいたいのです」


五輪は戦いなのだ。


その戦いで満足できる技ができたとき、あるいはできなかった技を完璧に演じたときに初めて、えもいわれぬ喜びを味わうことになる。


選手もコーチも。


その喜びの先に、金メダルが待っている。


(加藤 裕之 コナミ体操競技部監督)

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